howdoyoufeel

好きな人と 好きな場所で 好きな服で 好きな声で

なつめくん

なつめくん

 

いっつもクリーム色のトレーナーを着ているね

 

なつめくん

 

コーラとポテトばっかり食べるのにガリガリ

 

なつめくん

 

突然口づけをしたあと「うるせー」はないでしょう

 

なつめくん

 

タバコの吸いすぎはよくないからね

 

なつめくん

 

なつめくん

 

どうしたって考えちゃうんだよおかしいね笑ってよ

 

なつめくん

ボンボンのケーキ

無性に憧れるものに、ボンボンのケーキがある。

 

ボンボンのケーキとは、名古屋にある『ボンボン 喫茶部』という昔ながらの喫茶店で出しているケーキのことだ。

 

なぜボンボンのケーキがいいかというと、理由は2つだ。

 

まず1つ。なんと言っても、種類が桁違いなのだ。常時30種類以上は取り揃えているらしい。毎日通ったとしても、全種類食べるのには1ヶ月を要するということになる。末恐ろしい。

 

2つ。とても安価なのだ。人気ナンバーワンのマロンケーキはなんと270円だそう。安い。安すぎる。元は取れるのかを心配してしまう。しかし美味しいものを安価で提供できるお店にはたゆまぬ努力があることを知っているので、もうボンボンには頭が下がる思いである(私はボンボンの何なんだ)。

 

私は無類の喫茶店好き(自分で言うこともはばからないほど)なのだが、名古屋は未踏であるためボンボンがどんなお店なのかはまるでわからない。また、喫茶店に行ってもケーキを頼むことがほとんどないため、ボンボンのケーキが口に合うかもわからない。

 

そんな私をも虜に(というよりめろめろに)するボンボンのケーキは末恐ろしい。

 

一度食べ、名古屋に越すことを考えたなんてひともいるらしい。

 

まったく恐ろしい。

 

一刻も早く口にせねば。

花屋

 

とくに理由はないけれど

自分に花をあげたくなった

 

しかし駅前の色鮮やかなあそこでは

なんとなく買いづらそうで気が引ける

 

帰り道にそんなことを考えていたら

 

たまにふらっと立ち寄る喫茶店のとなりに

花屋があったことを思い出した

 

スピッツの恋のはじまりの『花屋覗いたりして』

の部分を脳内再生させてみる

 

そんなこんなでお店の前まで来た

 

覗いたあの瞬間

大袈裟じゃなく

世界は変わった

 

空間が、色が、葉が、枝が、生きていた

なにもかもがそこに光り輝いていた

 

たしかな息吹を感じた

 

感動のあまり、しばらくドアのところで突っ立ったままだった

お店の方の視線に気づき

止まった時が動き出したように足を進めた

 

ピンときたものを1種類だけ買うと決めてお店をまわり

不思議な色のチューリップを2本買った

 

恋しい日々と花束を抱きしめる

 

きっとまた、わたしはここへくるだろう

 

ドキドキを持ち合わせながら

ドアの向こうを想像しながら

生きている、と感じながら

 

 

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ブレイクタイム・ラプソディ

コーヒーを淹れているあいだの4分間

若葉色の風を想いながら

なめらかな言葉を発しながら

あなたのことは考えないでいる

 

コーヒーを飲んでいるあいだの10分間

凍てつくつめたい風を感じながら

やさしい歌なんてひとつも歌えずに

あなたのことを考えている

 

14分間のブレイクタイム・ラプソディ、

コーヒーの香りのただしさに騙されて

あなたとわたしを取り残したまま

どうにかこうにか、世界はまわっています

 

コーヒーは今日もすこし苦くてすっぱいです

きみ

約束しなくても

きみのいるところなんて

すぐわかる

肌で感じる

 

そしてすぐ見つけてしまう

 

ストーキングしていると思われないように

気づかないふりをする

あたかも偶然を装って

近くに詰め寄る

 

きみはわたしのこんな一連の動作など一切気づかずに目の前のことに夢中だ

 

そんな姿がすきだ

 

そしてわたしに気づいたとたん

人目もはばからずに

ぎゅうっと抱きしめる(きみが、だ)

 

会えたねー!と子供みたいに瞳を輝かせて 

 

どうしてそんなにまっすぐ

わたしを見つめるのだろう

心臓に穴が開いてしまいそうだ

 

きみには敵わないんだ

 

あまりにまっすぐで全力で愛を惜しみなく注ぐことのできるきみには敵わないんだ

 

そんなきみのことが すきを超えたすきだなんて

 

口が裂けても体が裂けても自分が自分じゃなくなっても地球がまわることをやめても世界中のすべてが消え去って愛しか残らなくなっても

 

言えない

 

でもそれでいい

それがいい

 

きみがしあわせならそれがいい

 

きみがかなしい思いをして布団に入ることがなければそれがいい

 

きみが目の前のことに純粋に感動できるならそれがいい

 

きみがいればそれがいい