金曜日の夜 どこにも繰り出さずに ヴォリュームを絞ったアンビエントをかけながら 積んでおいた本を、愉しく読む つめたくて気持ちがいい 深海の栞をはさみながら だれにも知られずに 夜をすり抜けてゆく
つやつやしたブローチを 大事そうに握って 光の方へ駆けていったあの子 いちばんに溶けるにおいは 星の砂と一緒に閉じ込めたから もうだれのものでもないよ 綺羅星のはじっこに触れられそうな 夜と明け方のあわいに 心がすこしだけ浮いたなら 忘れることない…
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