ブレイクタイム・ラプソディ
コーヒーを淹れているあいだの4分間
若葉色の風を想いながら
なめらかな言葉を発しながら
あなたのことは考えないでいる
コーヒーを飲んでいるあいだの10分間
凍てつくつめたい風を感じながら
やさしい歌なんてひとつも歌えずに
あなたのことを考えている
14分間のブレイクタイム・ラプソディ、
コーヒーの香りのただしさに騙されて
あなたとわたしを取り残したまま
どうにかこうにか、世界はまわっています
コーヒーは今日もすこし苦くてすっぱいです