2020-06-07 ---- ・- つやつやしたブローチを 大事そうに握って 光の方へ駆けていったあの子 いちばんに溶けるにおいは 星の砂と一緒に閉じ込めたから もうだれのものでもないよ 綺羅星のはじっこに触れられそうな 夜と明け方のあわいに 心がすこしだけ浮いたなら 忘れることないよと 言っていたあの子の顔を 忘れて 朝になる準備体操をする